2020.6.道

(photo by Huang Jiong-che)

(photo by 黃煚哲)

大路 七天
台湾の伝統人形劇や牽亡歌と日本、台湾の俳優たちで繋ぐアジアの『道』が再生に向けての新たな想像力となることを願って

2020年の夏に上演される予定だった『道』は、日本と台湾の関係について考え、また日本と台湾の異なる物の捉え方や文化などを紹介するドキュメント演劇形式の3幕物として東京で初演される予定でした。

新型コロナの影響により『道』の公演計画は大きな打撃を受けました。緊急事態宣言が敷かれ国際間の行き来はできなくなり、感染リスクを考慮し降板を考えるメンバーもいました。新型コロナへの恐怖は「死」とダイレクトにリンクしていたからでしょう。

東アジアの死生観では、人の命はライン(直線)ではなく、サークル ― 輪廻、即ち循環し続けると考えられています。――その観点から言うと「死」は同時に再生の始まりであるとも言えます。

この観点を用いて『道』の形式を発展させることで、この作品が日本と台湾の演劇人のこの時代への展望:「死」に溢れた2020が、ある意味において人々の再生への糸口とならないだろうかと考え七日間の『道』という映像作品を創ることを決めました。

オンラインでの創作を決定し、日台の7人の俳優が引き続き参加しました。(私が行っているドキュメント演劇の手法を用いて)、7人7様のコロナ期間中の生活方式、そしてそこで考えたことなどを稽古を通してシェアし、それを作家と練り直し、7つの異なる質感、形式、スタイルの短編を作り、そこに台湾の伝統文化の布袋戯をインサートし、また台湾の死者が冥土に行く時に通らなければならない「関所」と紐づけし、人が死んでから輪廻するまでに経験する「関所」の風景を体験させました。

この7本のショートフィルムは今年の秋に配信します。1日1本の配信により「7日間」という時間をかけて一つの作品が完成します。

「冥土」の7日間の旅路の中で目にする、様々な風景が、観客と創作者にとって再生に向けての新たな想像力となることを期待しています。

演出:汪兆謙

演出

汪兆謙 Jhao-Cian Wang

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  • 阮劇団(Our theater)創設者、芸術総監督兼団長。
  • 阮劇団の独特の演劇スタイルで「大衆文化と現代演劇」のリンクの可能性を模索する。近年は民間でのフィールドワークを深めつつ、郷土と世界との接続の可能性を積極的に探る。
  • 人文科学と舞台芸術を組み合わせた台湾唯一の演劇雑誌PAR Performing Artsマガジンで2018年の台湾表演芸術界の顔「PAR People of the year」に選出。
  • 阮劇団(Our theater)・・・「阮」とは、台湾語で「私たち」という意味。私たちは1人で闘うのではなく、1つずつの物事にじっくりと取り組み、共に成し遂げる。台湾の南部の嘉義県をホームグラウンドに活動。失われつつある土着の言語・台湾語での演劇上演を行う数少ない現代演劇のカンパニーである。地域文化を現代演劇のなかに織り込み、舞台芸術と社会との関係性について思考・実践し、演劇の大衆化を目指す。

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公演スケジュール Schedule

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  • 第一夜 草埔路 
  • 9月26日(土)20:00- 出演:余品潔、陳守玉、李冠億
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  • 第二夜 七条大路
  • 9月27日(日)20:00- 出演:浅倉洋介
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  • 第三夜 六角亭
  • 9月28日(月)20:00- 出演:李冠億、李賢宗、鄭柔敏
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  • 第四夜 枉死城
  • 9月29日(火)20:00- 出演:伊藤弘子
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  • 第五夜 十殿 
  • 9月30日(水)20:00- 出演:今野健太
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  • 第六夜・中秋の名月 冷水坑 
  • 10月1日(木)20:00- 出演:陳守玉、岩澤侑生子
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  • 第七夜・満月 引魂
  • 10月2日(金)20:00- 出演:甲津拓平
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出演

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伊藤弘子
Hiroko Ito

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甲津拓平
Takuhei Kozu

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小林七緒
Nanao Kobayashi

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余品潔
Pen-Chieh Yu
(阮劇団)

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陳守玉
Jade CHEN
(阮劇団)

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李冠億
Daiken Lee
(阮劇団)

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川本かず子
Kazuko Kawamoto
(シアターRAKU)

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浅倉洋介
Yosuke Asakura

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今野健太
Kenta Konno
(THEATRE MOMENTS)

布袋劇 出演

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布袋戲 Taiwanese Glove Puppetry (Budaixi) 

台湾伝統の人形劇。土着の台湾語で演じられる布袋戲は日本統治時代に需要をまし、歴史物語や口語小説などを上演する劇団が大きく増加。1970年に黃俊雄が演じた『雲洲大儒俠史艷文』のTV放映が開始されると「放送時間には都市機能が麻痺する」ほどの評判となる。今も布袋戲専門チャンネルがあるほどの人気を誇る。


操偶師 王凱生 Edison Wang・・・義興閣掌中劇団

  • 現在、嘉義市の傑出演芸団体に選出されている義興閣掌中劇団の主演人形遣い。音楽制作も行い「布袋劇ロック・ミュージカル」を手掛け、第9回、第10回雲林人形劇金掌賞「最優秀音響効果賞」、また2018年台湾オリジナルポピュラー音楽大賞「台湾語部門」入選。


音楽・チェロ演奏

skmt_suzunari-2.jpgチェロ奏者 坂本弘道 Hiromichi Sakamoto ・・・パスカルズ

  • チェロ奏者、作曲家、インプロバイザー。ダンス、映像、パフォーマンスなど多彩なジャンルのアーティストとのセッション、ソロ活動を国内外で展開。コクーン歌舞伎『盟三五大切』、シスカンパニー・日本文学シアター全作品、KERA・MAP『修道女たち』等、舞台音楽も数多く手がける。

Tokyo Tokyo FESTIVAL参加
流山児★事務所(日本)&阮劇団(台湾)
国際共同制作公演 

『道』 -The Road-



映像配信
Online Streaming, Tokyo

演出:汪兆謙 (阮劇団) 
音楽・チェロ演奏:坂本弘道 
芸術監督:流山児祥


使用言語:日本語、台湾語、中国語
字幕:日本語、中国語、英語
Performance in Japanese、English、Chinese.
with Japanese、English、Chinese subtitles

スタッフ

演出:汪兆謙(阮劇団)
作:呉明倫(阮劇団)
音楽・演奏:坂本弘道(パスカルズ)
ドラマトゥルク:鴻鴻(黑眼睛跨劇団)
E-RUN(亜細亜の骨)
芸術監督:流山児祥
振付:林素蓮(小事製作)
美術・衣裳::竹内陽子
照明:奥田賢太(コローレ)
音響:島猛(ステージオフィス)
映像:陳冠宇
舞台監督:小林岳郎
演出助手:李品萱 / 王申冉
台湾語テキスト:盧志杰(阮劇団)
台湾語翻訳:詹慕如
英語翻訳:田中クレア
字幕作成:山﨑理恵子(亜細亜の骨)
宣伝美術:岸本昌也
写真:黃煚哲
制作:畝部七歩

協力:亜細亜の骨、シアターRAKU、THEATRE MOMENTS、義興閣掌中劇団、黑眼睛跨劇団、小事製作、

助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
文化庁文化芸術振興費補助金(国際芸術交流支援事業)|独立行政法人日本芸術文化振興会
財團法人國家文化藝術基金會、國際發展専案建弘文教基金會、信源企業股份有限公司、許遠東先生暨夫人紀念文教基金會

後援:公益財団法人日本台湾交流協会、一般社団法人日本演出者協会、公益社団法人 国際演劇協会


台湾主催:阮劇団Our Theatre 
主催:一般社団法人流山児カンパニー






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